NOTES

守っていただきたいこと

コンタクトレンズの使用に際し、目の健康状態を維持し、
トラブルの発生を防ぐために守っていただきたい、いくつかのポイントがあります。
これらのポイントを覚えて、快適なコンタクトレンズライフにご活用ください。

定期的なレンズ交換

コンタクトレンズには、種類ごとにレンズの交換時期が決まっています。お使いになるレンズの種類に応じて、定期的なレンズ交換を行ってください。

  • 1日使い捨てタイプ

    1日使い捨てタイプ

    毎日新しいレンズと交換。
    一度外したレンズの再装用はやめてください。

  • 2週間交換型タイプ

    2週間交換型タイプ

    最長14日間使用後、新しいレンズと交換。実際に使用した日数ではなく、パックを開封した日から14日目までを使用期間と考えてください。
    レンズ装用後、毎日のレンズケア(洗浄・消毒)を行なってください。

  • 1カ月交換型タイプ

    1カ月交換型タイプ

    最長1カ月間使用後、新しいレンズと交換。実際に使用した日数ではなく、パックを開封した日から1カ月間を使用期間と考えてください。
    レンズ装用後、毎日のレンズケア(洗浄・消毒)を行なってください。

使用時間の厳守

1日の使用時間は、コンタクトレンズの種類や装用する人の目の状態による個人差もあるため、眼科医の指示に従って使用してください。コンタクトレンズを装着したままの就寝はやめてください。
また、下記の装用スケジュールを参考にしてください。

1日目装用時間4時間、2日目装用時間6時間、3日目装用時間8時間、4〜6日目装用時間10時間、7日目以降装用時間終日装着

正しい取り扱い

正しい取り扱い

添付文書をよく読み、内容を理解したうえでコンタクトレンズを正しく取り扱ってください。
「2週間交換型タイプ」「1カ月交換型タイプ」のコンタクトレンズは、毎日のレンズケア(洗浄・消毒など)が必須となります。
添付文書の内容に関する不明点は、眼科医または当社お客様相談室(0120-354-078)までご相談ください。

眼科医の定期検査

眼科医の定期検査

専門家による定期検査は、目の健康状態を維持し、快適な視力を得るために必要となるものです。不具合なくコンタクトレンズを使用できる健康な目であり続けるため、また目の異常の早期発見のためにも眼科医の検査を定期的に受診してください。

レンズの度数を変更する場合も眼科医の検査・処方を

長い間使用していると近視が進行するなど、目にレンズが合わなくなることがあります。
このような状態のままレンズを使用していると頭痛や肩こりの原因ともなります。
度数を変更したい時など、異なるコンタクトレンズを使用する場合は眼科医の検査を受けてください。

異常を感じたら眼科医へ

異常を感じたら眼科医へ

コンタクトレンズを使用していて、少しでも目に異常を感じたり、違和感がある場合には、速やかに眼科医の診察を受けてください。痛みや痒み、充血や眼ヤニなどがある場合は、目にトラブルが生じている可能性があります。

間違った使い方による目のトラブル

間違った使い方、日々のケアの問題が原因で起こる目のトラブルには、下記のような障害があります。
症状を理解し、自分の目を守るためにも必ずチェックしましょう。

角膜血管新生

コンタクトレンズの長時間装用や装用したままの就寝、レンズの汚れなどが原因で、角膜(黒目)に酸素が供給されにくくなることで起こります。本来、角膜には血管はありませんが、酸素不足を補うために角膜周辺部から黒目部分に血管が伸びた状態を言います。

巨大乳頭結膜炎

主にコンタクトレンズの汚れに起因するアレルギー性の結膜炎。まぶたの裏側にブツブツ(乳頭)ができる状態をいいます。そのブツブツによってレンズが上に引っ張られてしまうため、ズレて見えづらくなってしまいます。

角膜浸潤

コンタクトレンズの汚れなどによる原因から角膜が炎症を起こし、角膜に白血球が集まっている状態。通常、角膜の中に白血球は存在しないため、白血球が入って来ることによって、その部分が白濁してしまいます。

感染性結膜炎

汚れた手でコンタクトレンズを触ったことにより、ウイルスや細菌などに感染して起こる結膜の炎症。ウイルス性結膜炎も細菌性結膜炎も感染力が強いため、人から人、あるいは感染した眼からもう一方の眼へと移ってしまいます。

点状表層角膜症

コンタクトレンズの長時間装用による刺激、ドライアイ、点眼薬による刺激やアレルギーが原因で、角膜の表面にある細胞が部分的に剥がれ落ちた状態。傷が深くなると点状だったものが大きくなり、角膜潰瘍へと進行します。

角膜潰瘍

点状表層角膜症などの進行により、角膜の深い部分まで細胞が剥がれ落ちた状態。それにより激しい痛みや充血などの症状が出ます。角膜潰瘍が適切な治療で治るケースもありますが、角膜が濁った状態のまま視力を低下させるケースや、最悪の場合、細菌などが眼球の中に入り失明する可能性もあります。

コンタクトレンズをご使用になれない方

コンタクトレンズを使用できない、あるいは使用しない方がよい病気、環境があります。装用を開始する前に必ず眼科医に相談し、これらの病気の有無や環境について確認してください。なお、眼科医の指示や添付文書の指示を守ることができない方もコンタクトレンズの装用に適していません。

医学的禁忌

前眼部の急性および亜急性炎症・眼感染症・ぶどう膜炎・角膜知覚減退症・眼瞼異常・角膜上皮欠損・涙液分泌量の不足(ドライアイ)・レンズ装用に影響を与える程度のアレルギー疾患・その他眼科医が装用不適と判断した疾患。

生活習慣的禁忌

眼科医の指示に従うことができない場合・レンズを適切に使用できない場合・定期検査を受けられない場合・必要な衛生管理を行えない場合・極度に神経質でコンタクトレンズの装用に向かない場合。

生活環境的禁忌

常時、乾燥した生活環境にいる場合・粉塵、薬品などが目に入りやすい生活環境にいる場合。

その他

薬剤の服用または目薬の点眼など治療を行っている場合は、その治療に必要な生活環境を含め、眼科医にご相談ください。